医療保険加入の必要性とは?保険に入らないと後悔するケースの特徴を解説

保険の基礎知識

公的医療制度のほかに、医療保険に加入する必要があるのか、気になってはいませんか?今回は、医療保険の必要性についてご紹介します。

医療保険とは

医療保険とは、病気や怪我(→以後「ケガ」)による医療費の自己負担を軽減するための保険です。医療保険には「公的医療保険」と「民間医療保険」がありますが、本コラムでは民間医療保険について取り上げています。

民間の医療保険は生命保険会社や損害保険会社などが提供する保険商品で、主に入院費用や手術費用などをカバーします。生命保険は死亡保障ですが、医療保険は病気やケガを保障します。

日本では、公的医療保険制度である高額療養費制度によって、一定額以上の入院費はカバーされますが、公的医療保険制度だけでは賄いきれない医療費があるため、備えとして民間医療保険は重要な役割を果たします。

公的医療保険制度の対象外となる費用(一部例)

  • 差額ベッド代
  • 食事代
  • 自由診療費(保険適用外の治療)
  • 先進医療費用
  • 入院中の雑費
  • 通院交通費
  • 家族の交通費

これらの費用をカバーするための準備として、民間の医療保険への加入が推奨されます。

医療保険の加入率

各年代での医療保険加入率は、ライフステージや経済的な状況に応じて変動し、それぞれのニーズに応じた保険選びが行われています。

医療保険の年齢別加入率

医療保険の年齢別の加入率は、下記のようにお金や健康の不安が少ない20代が低く、30代移行から上昇します。※

加入者の年代男性女性
20代32.8%47.6%
30代68.4%72.4%
40代74.9%76.2%
50代72.1%77.2%
60代75.4%77.2%

生命保険文化センター「2022年度 生活保障に関する調査(医療保険に対する私的準備状況(生命保険))」より

年代別加入率の特徴

20代

20代では、医療保険の加入率は比較的低い傾向にあります。多くの若者は健康であり、将来の収入に対する確信があるため、保険の必要性を感じにくい傾向があります。しかし、結婚や出産を機に加入を検討し始める人が増えます。

30代

30代になると、結婚や子育てが進む中で、平均して医療保険の必要性が高まります。家庭を持つことで、家族の生活を守るために保険に加入する人が増え、加入率が上昇します。

40代

40代は、子供の教育費や住宅ローンなどの支出が増える時期です。将来のリスクに備えるため、医療保険の加入率はさらに高まります。特に、保障額の大きい保険や貯蓄型保険を選ぶ人が多くなります。

50代

50代では、子供の独立や退職を見据えて、医療保険の見直しを行う人が増えます。老後の生活を支えるための終身保険や養老保険などの資産形成を目的とした保険も注目され、加入率は高いまま維持されています。

60代

60代になると、定年退職を迎える人が多くなり、医療保険や介護保険への関心が高まります。加入率は安定していますが、医療や介護に備えるための保障内容の見直しが行われることが多くあります。

※出典:公益財団法人 生命保険文化センター「令和4年度生活保障に関する調査」(P71)参照:2024.06.16

https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf

医療保険に入る必要はあるのか

医療保険に加入する必要があるか、ないかは、メリットに魅力を感じるかどうかによります。

医療保険に加入することには多くのメリットがあり、なかでも自己負担額の軽減が重要なポイントです。医療保険のメリットに価値を感じられる場合は、加入した方が良いと言えます。

医療保険のメリット

医療費の自己負担軽減

医療保険の最大のメリットは、入院や手術などの医療費に対する自己負担額を軽減できる点です。公的医療制度では、医療費の一部を自己負担する必要がありますが、医療保険に加入していると、その自己負担分を補填する給付金が受け取れます。

差額ベッド代の補助

病院での入院時に差額ベッド代が発生する場合があります。公的医療制度では、この差額ベッド代は自己負担となりますが、医療保険に加入していると、この費用を補助することができます。快適な環境で治療を受けるための選択肢が広がり、精神的な安心感も得られます。

先進医療のカバー

先進医療とは、最新の技術や治療法を用いた医療であり、その費用は高額になる傾向があります。公的医療制度では先進医療の費用は自己負担となるため、医療保険に加入していると、この高額な先進医療の費用をカバーできます。

入院・通院の補助金

医療保険では、入院や通院に対して日額で給付金が支払われることがあります。この給付金は、治療費だけでなく、入院中の生活費や通院時の交通費などにも利用可能です。

長期療養への備え

長期療養が必要な場合でも、医療保険に加入していれば、長期間にわたる医療費を補助できます。

医療保険に入っていなくて後悔する人の特徴

医療保険に入っていなくて後悔する人の特徴として、自己負担額を見落としているケースが多くあります。このケースでは、公的医療制度で保障されない自己負担が高額になった際に、医療保険に入っていないことを後悔する可能性があります。

医療保険に入らなくても、医療費に使用できる貯蓄がある場合は、後悔する可能性が低くなります。しかし、医療費は大きな出費となりやすく、予定外の医療費で貯蓄が大きく減少する可能性もあります。

医療保険に加入しない場合のデメリットを把握した上で、必要か必要でないかを確認することが、後悔しないために必要だといえます。

医療保険に加入しない場合のデメリット

医療費の自己負担が大きくなる

医療保険に加入していない場合、公的医療制度が適用されても、自己負担割合は存在し、高額な医療費が発生する場合には、家計に大きな負担がかかります。特に、重篤な病気や事故による長期入院が必要な場合、その負担はさらに増大します。

収入が減るための生活費の圧迫

病気やケガで長期間働けない場合、収入が減少します。医療保険に加入していれば、入院給付金や手術給付金が支給されるため、収入の減少をある程度補うことができます。

高額な先進医療が自己負担

先進医療は、最新の技術や治療法を用いるため高額な費用がかかります。公的医療制度では自己負担となります。医療保険に加入していないと、最適な治療を受ける機会を逃すことがあります。これにより、治療の選択肢が狭まり、健康回復に影響を与える可能性があります。

将来的に加入できないリスク

医療保険は健康状態が悪化すると、条件を満たすことができず、新規加入が難しくなる場合があります。既往症があると保険料が高くなったり、加入を拒否されたりすることがあります。若くて健康なうちに医療保険に加入しておくことが重要です。

医療保険でカバーできる費用

医療保険でカバーできる費用には、入院と治療費、入院に関わる雑費が含まれます。

入院費用

病気や怪我で入院が必要になった場合、医療保険は入院費用をカバーします。公的健康保険の自己負担分を補填することで、入院中の経済的な負担を大幅に軽減します。

手術費用

高額になることが多い手術費用を医療保険の給付金で補うことができ、経済的な心配をせずに必要な手術を受けられます。

差額ベッド代

個室や特別な設備が整った病室を利用する際に発生する差額ベッド代も医療保険でカバーされる場合があります。これにより、快適な環境での治療が可能になり、精神的な安心感を得られます。

先進医療費用

医療保険には先進医療特約が付帯されている場合があり、この特約により高額な先進医療の費用が保障されます。

通院費用

退院後の定期的な通院治療やリハビリテーションにかかる費用もカバーされることがあります。継続的な治療が必要な場合でも、経済的な心配をせずに治療を続けられます。

入院中の食事代

入院中の食事にかかる費用も医療保険でカバーされることがあり、医療保険の給付金でこの費用を補うことが可能です。

入院中の雑費

パジャマや日用品のレンタル費用など、入院中に必要となる雑費も医療保険でカバーされる場合があります。

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