保険のクーリングオフ制度とは?期間と手続き方法を徹底解説

保険の基礎知識

保険のクーリングオフ制度とは、一定期間内であれば保険契約をキャンセルできる制度です。対象となる保険や期間、手続き方法、注意点を知っておくことが大切です。この記事では、保険のクーリングオフについて詳しく解説します。

保険のクーリングオフ制度とは?

保険のクーリングオフ制度とは、保険契約の申込み後、一定期間内であれば無条件で契約を撤回または解除できる制度です。この制度は、保険契約者が十分に検討する時間を確保し、適切な判断ができるように設けられています。

クーリングオフが適用されるのは、保険期間が1年を超える契約で、契約にあたって医師の診査を受けておらず、契約者が個人の場合です。法人契約や既契約への特約の中途付加、更新の場合は対象外となります。

手続きは、保険会社の本社や支社あてに書面を郵送するか、一部の保険会社ではウェブサイトやマイページからの電磁的記録でも可能です。クーリングオフが認められると、既に払い込んだ保険料は全額返金されます。また、クーリングオフ前に保険金支払事由が発生していた場合は、保険金が支払われます。

保険のクーリングオフが可能な期間

保険のクーリングオフが可能な期間は、保険契約の申込日または「クーリング・オフに関する書面」を受け取った日のいずれか遅い日から、その日を含めて8日以内です。ただし、保険会社によっては、クーリングオフが可能な期間を、10日、15日、30日等に延長している場合もあります。

クーリングオフの申出日の判断基準

クーリングオフの申出日は、以下の基準で判断されます。

  • 書面の場合:郵便局の消印日付
  • 電磁的記録の場合:保険会社が定めたクーリングオフ可能期間内の申出データの送信日(クーリングオフの意思表示を発信した日)

保険のクーリングオフが適用される条件

保険のクーリングオフが適用されるには、以下の条件を満たす必要があります。

保険期間が1年を超える契約である

保険期間が1年以下の短期契約の場合、クーリングオフの対象外となります。長期の契約ほど、じっくり検討する時間が必要なためです。

契約にあたって医師の診査を受けていない(生命保険の場合)

生命保険の契約で、医師による診査を受けた場合は、クーリングオフができません。健康状態を確認したうえで契約しているため、簡単に撤回できないのです。

契約者が個人である(法人契約は対象外)

契約者が法人の場合、クーリングオフは適用されません。事業として保険に加入しているため、個人のように熟慮期間は不要だと考えられています。

契約者自身が保険会社・代理店に出向いて契約していない

契約者が自ら保険会社や代理店に出向き、契約目的を明らかにして契約した場合、クーリングオフは適用されません。十分に検討したうえで契約していると判断されるためです。

ただし、保険期間が1年を超える契約であれば、既契約への特約の中途付加や更新・継続契約は、クーリングオフの対象外となります。あくまで新規契約が対象なのです。

保険のクーリングオフの手続き方法

保険のクーリングオフを行う際は、以下の手順で手続きを進めましょう。

1. 期限の確認

クーリングオフが可能な期間は、保険契約の申込日または「クーリング・オフに関する書面」を受け取った日のいずれか遅い日から、その日を含めて8日以内です。保険会社の規約によっては10日、15日、30日等に延長している場合もあります。

2. 必要事項を記載した書面の作成

クーリングオフの手続きは、保険会社の本社か支社あてに書面を郵送することによって行います。書面には以下の内容を記載します。

  • クーリングオフする旨の記載
  • 契約の申込日
  • 契約の保険種類
  • 契約者名、被保険者名
  • 証券番号(保険証券が届いている場合)
  • 保険料の領収書番号
  • 契約した営業所や代理店名
  • 契約を取り扱った担当者名
  • クーリングオフを申し出た日付
  • 契約者の住所と連絡先の電話番号
  • 契約者名と印鑑(申込書に使用したもの)

3. 書面の郵送

作成した書面は、特定記録郵便や簡易書留など、発信の記録が残る方法で保険会社に郵送します。郵便局がその内容などを証明してくれる「内容証明」が最も確実な方法です。インターネット上で利用できるe内容証明もおすすめします。

4. 電磁的記録による申請(一部の保険会社のみ)

一部の保険会社では、ウェブサイトやマイページからの電磁的記録による申請も可能です。その場合は、保険会社が指定する方法に従って、必要事項を入力・送信します。

注意点

  • クーリングオフの申出日は、書面の場合は郵便局の消印日付で判断されます。
  • 電磁的記録の場合は、保険会社が定めたクーリングオフ可能期間内に申し出る必要があります。
  • 代理店・扱者、仲立人ではクーリングオフの申出を受け付けることはできません。

以上の手順に従って、保険のクーリングオフを適切に行いましょう。なお、保険の種類や契約内容によっては、クーリングオフができない場合もありますので注意が必要です。

保険のクーリングオフを申請する際の注意点

保険のクーリングオフを申請する際は、以下の点に注意が必要です。

1. クーリングオフ可能な期間内に手続きを行う

クーリングオフが可能な期間は、保険契約の申込日、または「クーリング・オフに関する書面」を受け取った日のいずれか遅い日から、その日を含めて8日以内です。保険会社によっては、クーリングオフ対応期間を10日、15日、30日等に延長している場合もあります。期間を過ぎてしまうとクーリングオフができなくなるので注意しましょう。

2. 書面または電磁的記録で手続きを行う

クーリングオフの手続きは、必ず書面(はがき可)または電磁的記録で行います。口頭や電話での申し出では効力が生じません。書面の場合は、特定記録郵便や簡易書留など、発信の記録が残る方法で保険会社に郵送し、コピーを手元に残しておきましょう。電磁的記録の場合は、保険会社が指定する方法に従って手続きを行い、送信記録を保存しておきます。(+内容証明?)

3. 必要事項を漏れなく記載する

クーリングオフの書面等には、保険会社が対象となる契約を特定するために必要な情報(契約年月日、契約者名、購入商品名、契約金額等)やクーリングオフの通知を発した日を漏れなく記載します。

4. 対象外となる契約もある

以下のような場合は、クーリングオフの対象外となるので注意が必要です。

  • 保険会社が指定した医師の診査を受けた場合
  • 保険期間が1年以下の契約
  • 法人契約や事業としての契約
  • 既契約の内容変更(特約の中途付加など)

5. 保険会社への確認を怠らない

クーリングオフの取扱いは保険会社・商品・払込方法等によって異なる場合があるため、不明な点は保険会社に確認しましょう。また、手続き後は、保険会社から書面や電磁的記録で、クーリングオフを受け付けた旨の通知があるはずです。通知がない場合は、再度保険会社に確認することをおすすめします。

まとめ

保険のクーリングオフ制度を利用すれば、一定期間内であれば保険契約を無条件で撤回・解除できます。申込日か「クーリング・オフに関する書面」の受取日のいずれか遅い日から8日以内に、保険会社に書面や電磁的記録で通知することが重要です。対象は保険期間が1年超の契約等、一定の条件を満たす必要があります。

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投稿者プロフィール

吉田 太志
吉田 太志保険のライフアシスト|執行役員・営業企画推進部長
球技は苦手ですが身体を動かすことは大好きで、中学・高校では器械体操部に所属。
30歳代までモーグルスキーの草レースに参加していました。

一昨年は10年ぶりにスキーを再開し、今年もコブ斜面を楽しんでいます。
更にSUPにも目覚め、春から秋は湖で癒やされています。

また毎朝のラジオ体操が日課となっています。
タイマーセットしたラジオで目覚め、朝6:30から身体を動しています。
頭もスッキリと目覚めますのでオススメです!

でも例えどれだけ健康に気をつけていたとしても、いつ誰の身に何が起こるかはわかりません。

事実私もケガを含めて10回もの入院を経験しました。
そのような経験も保険業界に身を置く一つのきっかけです。

保険はもちろん、暮らしとお金にまつわる様々なお悩み、どうぞお気軽にご相談下さい。

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