2024年以降の保険料値上げの種類とその影響を詳しく解説!具体例と対策も紹介

保険の基礎知識

2024年以降の保険料引き上げについて詳しく解説します。保険料の引き上げ額の影響や、その背景にある要因を説明します。特に国民健康保険や国民年金保険、火災保険の引き上げがどの地域やどの保険に適用されるのかについて、具体的な情報を提供します。

2024年以降値上げされる保険の種類

2024年以降、日本では複数の保険種類で値上げが予定されています。主な変更点と影響について解説します。

国民健康保険

2024年度の国民健康保険料の上限額が引き上げられました。医療の基礎賦課額、後期高齢者支援金等賦課額、介護納付金賦課額を合わせた上限額が106万円になりました。

特に後期高齢者支援金の上限が22万円から24万円に引き上げられた点が注目されます。

この値上げは主に高所得層に影響を与え、単身世帯では給与収入が約1,160万円以上の人が該当します。一方で、中間所得層の保険料上昇率を抑える効果も期待されています。

火災保険

2024年10月から火災保険料が大幅に値上げされる予定です。値上げ幅は全国平均で13%と、過去最大となる見込みです。

この値上げの背景には、近年の自然災害の増加による保険金支払額の急増があります。

特に2018年度は国内自然災害に伴う大手損保の保険金支払額が過去最大となり、業界全体で1兆5,000億円を超える保険金が支払われました。

さらに、水災補償については全国一律から市区町村別に5段階に分類されることになり、地域によって最大1.5倍程度の差が生じる可能性があります。

労災保険

2024年度は労災保険料率の改定年度に当たります。業種平均で0.1/1000引き下げられ、4.5/1000から4.4/1000となりました。全54業種中、17業種で引き下げ、3業種で引き上げ、34業種は据え置きとなります。

健康保険・介護保険

2024年3月分(4月納付分)以降の健康保険料率と介護保険料率も改定されました。
具体的な料率は各保険者から発表されています。

2024年度の国民健康保険の値上げ地域と値下げ地域

2024年度の国民健康保険料の改定について、地域ごとの変動を説明します。

国民健康保険料の上限額は全国一律で引き上げられますが、実際の保険料率は地域によって異なります。2024年度は、医療の基礎賦課額、後期高齢者支援金等賦課額、介護納付金賦課額を合わせた上限額が106万円に引き上げられました。

具体的な保険料率の変動は以下の通りです。

値上げ地域

24の都道府県で健康保険料率の引き上げられました。

  • 東日本:福島県、群馬県、新潟県
  • 中部地方:富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
  • 関西地方:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
  • 中国・四国地方:広島県、山口県、香川県、愛媛県
  • 九州地方:大分県、宮崎県

上記以外の22の都道府県では引き下げとなり、神奈川県のみ変更がありませんでした。例えば、石川県では2023年度の保険料率9.66%から2024年度は9.94%に0.28%増加しました。

値下げ地域

値下げとなった地域については具体的な情報が提供されていませんが、24都道府県で値上げとなったことから、残りの都道府県では据え置きまたは値下げとなりました。

地域による違いの要因

保険料率の違いは、各地域の医療費や被保険者の年齢構成、所得水準などによって決定されます。また、各市区町村が独自に保険料を算定するため、同じ都道府県内でも自治体によって保険料が異なる場合があります。

国民健康保険の加入者は平均年齢が高く、65歳から74歳の割合が43.6%を占めているため、高齢化が進んでいる地域ほど保険料が高くなる傾向があります。

国民年金保険の保険料はいくら値上げされた?

2024年4月から国民年金保険料が値上げされました。具体的な変更点と影響について解説します。

保険料の値上げ額

2024年度(令和6年度)の国民年金保険料は月額16,980円となります。これは2023年度(令和5年度)の月額16,520円から460円の引き上げとなります。年間で換算すると5,520円の増額です。

値上げの背景

国民年金保険料は毎年度、実質賃金や物価の変動率をもとに決定されています。今回の値上げは、これらの経済指標の変化を反映したものと考えられます。

影響を受ける対象者

この値上げは主に自営業者や学生など、国民年金のみに加入している人々に影響します。

一方、会社員や公務員など厚生年金に加入している人々には直接的な影響はありません。

保険料納付の方法と割引

保険料の納付方法には以下のオプションがあります。

  • 金融機関やコンビニエンスストアでの支払い
  • 口座振替
  • クレジットカード払い
  • スマートフォンアプリによる電子決済(2023年2月から導入)

また、保険料をまとめて前払いすることで割引が適用されます。例えば、1年分を前納した場合。

  • 納付書払い:3,520円の割引
  • 口座振替:4,150円の割引

前払い期間が長いほど割引額が大きくなる傾向があります。

負担軽減の対策

保険料の負担を軽減したい場合、以下の方法が考えられます。

  • 前納による割引の活用
  • 所得に応じた保険料免除制度の利用
  • 学生納付特例制度(学生の場合)の活用

火災保険料はいくら値上げされる?

2024年10月以降、火災保険料が大幅に値上げされる予定です。主な変更点と影響について解説します。

値上げの概要

損害保険料率算出機構が発表した参考純率によると、火災保険料は全国平均で約13%の値上げが予定されています。これは過去10年間で最大の値上げ幅となります。

地域別の値上げ率

値上げ率は地域によって異なります。

  • 沖縄県:約23.5%
  • 東京都:約15%
  • 北海道:約10%

といった具合に、地域ごとに値上げ幅が異なります。

建物構造別の値上げ率

建物の構造によっても値上げ率が異なります。築10年以上の建物の場合は以下となります。

  • H構造(木造など):約11.8%
  • T構造(耐火、準耐火建築物など):約16.7%
  • M構造(マンションなど):約14.8%

T構造の建物で特に高い値上げ率となっています。

水災リスクによる細分化

今回の改定では、水災リスクに応じて保険料が5段階に細分化されます。これにより、水災リスクの高い地域では大幅な値上げとなる可能性がある一方、リスクの低い地域では値上げ幅が抑えられる可能性があります。

値上げの背景

近年の自然災害の増加による保険金支払額の急増が主な要因です。特に2018年度は国内自然災害に伴う大手損保の保険金支払額が過去最大となりました。

対策

  1. 改定前に契約を更新する
  2. 補償内容を見直す
  3. 保険料の支払い方法を工夫する(一括払いによる割引など)
  4. 複数の保険会社の見積もりを比較する

まとめ

2024年以降、国民健康保険、国民年金、火災保険など複数の保険種類で保険料の値上げとなります。国民健康保険は地域によって異なりますが、24都道府県で引き上げされました。国民年金保険料は月額460円の増加、火災保険料は全国平均で約13%の値上げが予定されており、地域や建物構造によって影響が異なります。

これらの変更に備え、自身の加入している保険の見直しや対策の検討が重要です。

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投稿者プロフィール

吉田 太志
吉田 太志保険のライフアシスト|執行役員・営業企画推進部長
球技は苦手ですが身体を動かすことは大好きで、中学・高校では器械体操部に所属。
30歳代までモーグルスキーの草レースに参加していました。

一昨年は10年ぶりにスキーを再開し、今年もコブ斜面を楽しんでいます。
更にSUPにも目覚め、春から秋は湖で癒やされています。

また毎朝のラジオ体操が日課となっています。
タイマーセットしたラジオで目覚め、朝6:30から身体を動しています。
頭もスッキリと目覚めますのでオススメです!

でも例えどれだけ健康に気をつけていたとしても、いつ誰の身に何が起こるかはわかりません。

事実私もケガを含めて10回もの入院を経験しました。
そのような経験も保険業界に身を置く一つのきっかけです。

保険はもちろん、暮らしとお金にまつわる様々なお悩み、どうぞお気軽にご相談下さい。

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